
Stable Diffusionを活用して、求めるイメージに合った画像を素早く生成したいものの、思い通りの結果が得られず悩んでいる方もいるのではないでしょうか?
画像生成の目的や背景、細かな条件までをプロンプトだけで正確に伝えるのは、意外と難しいものです。
この記事では、Stable Diffusionの希望に近い画像を効率よく生成するために重要となるStable Diffusionのモデルの概要、Stable Diffusion にモデルを導入するメリットとデメリット、モデルのダウンロード方法、お薦めリアル風モデル8選を紹介します。
Stable Diffiusion のモデルとは?
Stable Diffusion のモデルの概要、特徴、種類について解説します。
Stable Diffusion のモデルの概要
Stable Diffusionのモデルとは、テキストや画像から新しい画像を生成するために学習されたAIの重みデータのことです。
モデルには、膨大な画像とテキストの組み合わせが学習内容として含まれており、「どのような言葉から、どのような絵を描くか」という判断基準が詰め込まれています。
モデルの種類によって、得意な画風や表現は大きく異なり、写真風、アニメ調、イラスト向けなど特徴があります。また、特定の人物や作風を再現しやすく調整された派生モデルも存在します。
Stable Diffusionではモデルを切り替えることで、同じプロンプトでもまったく異なる画像を生成できるため、モデルは、作品の方向性を決める重要な要素となっています。
Stable Diffiusion のモデルの特徴
Stable Diffusion のモデルの特徴について以下に説明いたします。
特徴1:オープンソースと無料利用
多種多様なモデルが公開されており、無料で入手できるだけでなく、利用や改変も行えます。さらに商用利用が認められているものも多く、幅広いユーザーが最先端の技術を活用できる環境が整っています。
特徴2:高いカスタマイズ性
●多様なモデル
アニメ風、リアル風、特定のキャラクターやスタイルに特化したファインチューニングモデル(Checkpoint)が数多く公開されています。
●LoRA:
モデルに対して部分的な追加学習を行うことで、服装や髪型、特定の要素を細かく調整できる軽量な拡張機能も数多く用意されています。
●モデルマージ:
モデル複数のモデルが持つ強みを融合させることで、オリジナルのモデルを構築することが可能です。
特徴3:ローカル実行とセキュリティ
クラウド環境に限らず、高性能なGPUを搭載した手元のパソコン上でも動作させることが可能です。そのため、外部にデータを送信せずに利用でき、情報漏えいのリスクを抑えたい場合にも有効です。
特徴4:高い自由度と品質:
プロンプト、いわゆる呪文の工夫によって、写真のようにリアルな表現から、絵画風やアニメ調まで、さまざまなスタイルの高品質な画像を生成することが可能です。
特徴5:活発なコミュニティー
世界各地のユーザーによって作成されたモデルや拡張機能が共有され、継続的に発展しています。CivitaiやHugging Faceなどのプラットフォームを活用することで、多様なモデルを探すことができます。
特徴6:ControlNet
ポーズや構図、色合いなどを細かく指定できる拡張機能を活用することで、生成される画像のコントロール性を一段と高めることができます。
Stable Diffusion のモデルの種類
Stable Diffusionのモデルの種類には、以下のようなものがあります。
(1) ベースモデル
ベースモデルは、画像生成の基礎となる存在です。あらかじめ学習された大規模なデータセットをもとに構築されており、人物や風景、物体など幅広いジャンルの画像を生成できます。そのため、多様な用途に対応できる汎用性の高いモデルとして、さまざまな派生モデルやカスタマイズの土台として活用されています。
●ベースモデルの用途
・風景
・ポートレート
・ファンタジーアート
(2) ファインチューニングモデル
ファインチューニングモデルは、あらかじめ学習されたモデルを基盤とし、特定のテーマや表現スタイルに重点を置いて追加調整が施されたモデルです。用途や目的に合わせた表現を得意とするよう設計されており、狙ったイメージを再現しやすい点が特徴です。
●ファインチューニングモデルの用途
・アニメ風イラスト
・リアルな写真風画像
(3) 特化型モデル
特化型モデルとは、キャラクターの顔立ちや背景デザインなど、特定の要素に焦点を当てて構築されたモデルです。限られた表現分野に最適化されているため、狙った要素を高い精度で再現しやすい点が特徴です。
●特化型モデルの用途
・背景デザインや特定のスタイルに特化した画像を生成する
(4) マルチモーダルモデル
マルチモーダルモデルとは、スケッチや写真といった画像データの入力を前提として設計されたモデルです。テキスト情報だけでなく視覚情報も活用することで、より柔軟で多様な表現を行える点が特徴です。
●マルチモーダルモデルの用途
・テキストと画像の入力で、より具体的なイメージを生成する
(5) 特殊条件モデル
特殊条件モデルとは、ポーズや色調といった特定の条件を基準に、画像生成が行われるよう設計されたモデルです。あらかじめ設定された要素を重視した表現が可能で、狙った条件を反映しやすい点が特徴です。
●特殊条件モデルの用途
・キャラクターのポーズや光源などをコントロールして特定の構図を作れる
Stable Diffiusion のモデルを導入するメリットとデメリット
Stable Diffusion のモデルを導入するメリットとデメリットについて説明いたします。
モデルを導入するメリット
メリット1:表現の幅が大きく広がる
モデルを導入することで、実写風・アニメ調・イラスト調など、目的に応じた画風を簡単に切り替えられます。同じプロンプトでもモデルを変えるだけで、まったく異なる仕上がりを得られます。
メリット2:生成精度と安定性が向上する
特定分野に最適化されたモデルを使うことで、顔立ちや質感、ライティングなどが安定し、破綻の少ない高品質な画像を生成しやすくなります。
メリット3:作業効率が高まる
モデルの特性に合った生成ができるため、プロンプト調整や修正の手間が減り、短時間で理想に近い画像を作成できます。
モデルを導入するデメリット
デメリット1:ストレージ容量を消費する
モデルファイルは数GBに及ぶことが多く、複数導入すると保存容量を圧迫します。
デメリット2:モデル選びが難しい
種類が非常に多いため、目的に合わないモデルを選ぶと期待した結果が得られず、試行錯誤が必要になります。
デメリット3:環境依存の問題が出やすい
モデルによっては高いGPU性能やVRAMを要求し、動作が重くなる場合があります。
Stable Diffusionのモデル導入は、表現力と効率を大きく向上させる一方で、環境整備やモデル選定の知識が求められます。目的とPC性能を踏まえて適切なモデルを選ぶことが、快適な画像生成につながります。
Stable Diffiusion のモデルをダウンロードする方法
Stable Diffusionのモデルは、以下のサイトで公開されており、無料でダウンロードできます。
・Civitai
・Hugging face
CivitaiとHugging faceの概要とダウンロード方法を説明いたします。
Civitaiの概要とモデルのダウンロード方法

Civitai
Civitaiの概要
Civitai(シビタイ)は、Stable Diffusionを中心とした画像生成AI向けモデル共有プラットフォームです。世界中のユーザーが作成したモデルや拡張データを公開・共有しており、現在もっとも利用者の多いコミュニティの一つです。
モデルのダウンロード方法
(1) 以下のURLをクリックしてCivitaiへアクセスします。
(2) CivitaiのHomeページのメニューの「Models」をクリックします。

(3) CivitaiのModelsページの検索窓にダウンロードするモデル名(今回は、yayoi_mixを入力)を入力します。

(4) 検索窓に入力したモデルがプルダウン表示されるのでクリックします。

(5) モデルページが表示されるので「Download」をクリックします。

(6) ダウンロードフォルダに「yayoiMix_v25.safetensors」というファイルがダウンロードされました。

以上でモデルのダウンロードは完了です。
Hugging faceの概要とモデルのダウンロード方法

Hugging Face
Hugging faceの概要
Hugging Face(ハギングフェイス)は、AI・機械学習分野における世界最大級のモデル共有・開発プラットフォームです。画像生成、自然言語処理、音声認識など、幅広いAI技術を扱っており、研究者から一般ユーザーまで幅広く利用されています。
モデルのダウンロード方法
(1) 以下のURLをクリックしてHugging Faceへアクセスします。

(2) Hugging Faceの検索窓にダウンロードするモデル名(今回は、XXMix_9realisticを入力)を入力します。

(3) 検索窓に入力したモデルがプルダウン表示されるので該当するモデルをクリックします。

(4) モデルページが表示されるので「Files and versions」をクリックします。

(5) ファイル一覧を確認し、拡張子が「.safetensors」となっているモデルファイルを探します。そのうえで、該当ファイルの右側に表示されている下向き矢印のダウンロードアイコンを選択してクリックします。
![]()
(6) ダウンロードフォルダに「xxmix9realistic_v40.safetensors」というファイルがダウンロードされました。

以上でモデルのダウンロードは完了です。
Stable Diffiusionリアル風お薦めモデル8選
Stable Diffusion リアル風モデルお薦め8選を紹介いたします。
リアル風お薦めモデル (1):Beautiful Realistic Asians

リアル風お薦めモデルの1つめは、Beautiful Realistic Asians です。
Beautiful Realistic Asians は、Stable Diffusion向けに公開されている実写系人物特化モデルの一つで、特にアジア人の顔立ちや肌質をリアルに表現することを目的として調整されています。写真に近い自然な質感、落ち着いたライティング、整った輪郭表現を得意とし、ポートレートや人物写真風の生成に適しています。過度なアニメ調になりにくく、現実的な表情や雰囲気を再現しやすい点が特徴です。そのため、リアル志向の人物生成や、商用イメージに近いビジュアルを求めるユーザーから高く評価されています。
| 推奨VAE | vae-ft-mse-840000-ema-pruned.safetensors |
| ベースモデル | SD1.5 |
| 商用利用 | 可 |
| 得意な絵柄 | 実写風アジア人ポートレート |
| 最新ver | v7 |
| 製作者 | BanKai |
| URL | Beautiful Realistic Asians |
リアル風お薦めモデル (2):yayoi_mix

リアル風お薦めモデルの2つめは、yayoi_mix です。
リアル風お薦めモデル (3):RealBeautyMix

リアル風お薦めモデルの3つめは、RealBeautyMix です。
RealBeautyMixは、Stable Diffusion向けに公開されている実写寄り人物表現に特化したモデルで、自然な顔立ちや肌の質感、落ち着いたライティング表現を得意としています。過度に加工された印象になりにくく、実在感のあるポートレート風画像を生成しやすい点が特徴です。表情や雰囲気が安定しやすく、人物写真に近いリアルさを求める用途に向いています。また、プロンプトへの追従性も比較的高く、年齢や髪型、服装などの指定が反映されやすいため、人物イメージの試作やリアル志向のビジュアル制作など、幅広い場面で活用されています。
| 推奨VAE | 指定なし |
| ベースモデル | SD1.5 |
| 商用利用 | 可能 |
| 得意な絵柄 | 実写風・リアル系アジア人物 |
| 最新ver | v1.5 |
| 製作者 | Civitai公開アカウント名 |
| URL | RealBeautyMix |
リアル風お薦めモデル (4):AI Angel Mix

リアル風お薦めモデルの4つめは、AI Angel Mix です。
AI Angel Mixは、Stable Diffusion向けに公開されている美麗系イラスト表現に特化したモデルで、透明感のある肌や整った顔立ち、やわらかな光表現を得意としています。天使的・幻想的な雰囲気のキャラクター生成に向いており、可愛さと上品さを両立したビジュアルを安定して出力しやすい点が特徴です。アニメ寄りでありながら写実感も適度に含まれており、過度にデフォルメされにくいバランスの良さがあります。表情やポーズの指定にも比較的素直に反応するため、キャラクターイラストやファンタジー系ビジュアルの制作、SNS向け画像生成など、幅広い用途で活用されています。
| 推奨VAE | 指定なし |
| ベースモデル | SD1.5 |
| 商用利用 | 可能 |
| 得意な絵柄 | 実写系アジア女性のポートレート |
| 最新ver | v3.0 |
| 製作者 | Civitai公開アカウント名 |
| URL | AI Angel Mix |
リアル風お薦めモデル (5):XXMix_9realistic

リアル風お薦めモデルの5つめは、XXMix_9realistic です。
XXMix_9realisticは、Stable Diffusion向けに公開されている実写表現を重視した人物特化モデルで、写真に近いリアルな質感と自然な顔立ちの再現を得意としています。肌の陰影や光の当たり方が安定しており、過度に作り込み過ぎない落ち着いた表現になりやすい点が特徴です。表情や年齢、髪型などの指定にも比較的忠実に反応し、人物ポートレートやリアル志向のイメージ生成に向いています。また、癖が少なく汎用性が高いため、初心者でも扱いやすく、実写系モデルの入門としても利用しやすいモデルとされています。
| 推奨VAE | 指定なし |
| ベースモデル | SD1.5 |
| 商用利用 | 可能 |
| 得意な絵柄 | 実写風・リアル系人物(女性ポートレート) |
| 最新ver | v4.0 |
| 製作者 | Civitai公開アカウント名 |
| URL | XXMix_9realistic |
リアル風お薦めモデル (6):MengX_Mix_Real

リアル風お薦めモデルの6つめは、MengX_Mix_Real です。
MengX_Mix_Realは、Stable Diffusion向けに公開されている実写寄り人物表現に特化したモデルで、自然な顔立ちや肌の質感、落ち着いたライティング表現を得意としています。過度にシャープになり過ぎず、柔らかさと現実感のバランスが取りやすい点が特徴です。表情や年齢、髪型などの指定にも比較的安定して反応し、ポートレート風の人物画像を生成しやすい傾向があります。写実性を重視しつつも扱いやすいため、人物イメージの作成やリアル志向のビジュアル制作など、幅広い用途で活用されているモデルです。
| 推奨VAE | 指定なし |
| ベースモデル | SD1.5 |
| 商用利用 | 可能 |
| 得意な絵柄 | 実写系・リアル人物画像生成 |
| 最新ver | V3 |
| 製作者 | MengX |
| URL | MengX_Mix_Real |
リアル風お薦めモデル (7):Dream2Reality

リアル風お薦めモデルの7つめは、Dream2Realityです。
リアル風お薦めモデル (8):《唯》· 超高清真人写实

リアル風お薦めモデルの8つめは、《唯》· 超高清真人写实です。
《唯》・超高清真人写实は、Stable Diffusion向けに公開されている超高精細な実写表現に特化した人物モデルです。肌の質感や陰影、毛髪のディテール表現に優れており、写真と見間違えるほどのリアリティを追求している点が大きな特徴です。顔立ちは自然で破綻しにくく、ライティングや立体感も安定しているため、ポートレートや人物写真風の生成に適しています。過度な演出やデフォルメを抑えた落ち着いた仕上がりになりやすく、リアル志向のビジュアル制作や高品質な人物イメージを求めるユーザーに支持されているモデルです。
| 推奨VAE | vae-ft-mse-840000-ema-pruned |
| ベースモデル | SD1.5 |
| 商用利用 | 可能 |
| 得意な絵柄 | 写実的で写真に近いリアル画像生成 |
| 最新ver | onlyrealistic v1.10.1 |
| 製作者 | Civitai公開アカウント名 |
| URL | 《唯》・超高清真人写实 |
まとめ

Stable Diffusionのモデルの概要、Stable Diffusion にモデルを導入するメリットとデメリット、モデルのダウンロード方法、お薦めリアル風モデル8選を紹介しました。
Stable Diffusionのモデルを使用する理由は、画像生成の品質と効率を大きく高められる点にあります。
モデルはあらかじめ特定の画風や表現傾向を学習しており、実写風、アニメ調、イラスト調など、目的に合った表現を安定して生成できます。そのため、毎回プロンプトを細かく調整しなくても、狙った雰囲気の画像を作りやすくなります。
また、モデルごとに得意分野が明確なため、人物、背景、ポートレートなど用途に応じた使い分けが可能です。さらに、LoRAやVAEなどと組み合わせることで表現の幅を柔軟に拡張でき、作業時間の短縮と完成度の向上を同時に実現できます。
モデルを活用することは、Stable Diffusionを効率よく使いこなすための重要なポイントです。

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